2002 "DON GIOVANNI"
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〜あらすじ〜

<第一幕>


 国から国へと渡りあるき、大勢の女を泣かせる悪い男がいた。それが若き貴族ドン・ジョヴァンニ。召使いのレポレッロを従えて、今夜もうまく令嬢ドンナ・アンナをものにしたものの、老いた父親を殺害してしまう。まずいことになった。だが気にしない。
 父の遺体を前に復讐を誓うアンナ、そして婚約者ドン・オッターヴィオ。

 夜も明けて次なる獲物を探すジョヴァンニだが、昔の女ドンナ・エルヴィーラに捕まってしまう。だが気にしない。隙をみて逃げだしてしまう。憤るエルヴィーラを諭すため、レポレッロは旦那の恋人のリストを読みあげる。

 やがて農民たちが仲間の結婚を祝っている。花嫁ツェルリーナの可愛さにジョヴァンニは目をつけるが、またしてもエルヴィーラの邪魔が入る。
 そこへドンナ・アンナたちが現れ、事態はいっそう難しくなる。だが気にしない。ジョバンニは口先で誤魔化して逃げる。とはいえアンナは殺人犯がジョヴァンニだと確信する。

 ジョヴァンニの屋敷でツェルリーナが花婿マゼットをがなだめていると、またジョヴァンニがやってきて誘惑する。こりない男だ。
 エルヴィーラ、アンナ、オッターヴィオの三人は復讐のために団結。すっかり変装してやってくる。仮面で顔を隠した彼らは宴会の客となる。役者は揃った。
 ジョヴァンニの数々の悪事がばらされ、皆が彼のハレンチな魂胆を責める。


<第二幕>


 ジョヴァンニはレポレッロと服を取り替えて、次の女漁りをたくらむ。哀れなエルヴィーラを騙して誘い出し、その侍女をジョヴァンニが甘い歌でくどく。
 そこへ農夫マゼットが仲間を連れて、ジョヴァンニ退治にやってくる。まずいことになった。だが気にしない。ジョバンニはうまく騙して返り討ちにする。
 ツェルリーナが夫の傷を癒す。

 ジョヴァンニに変装したレポレッロは、エルヴィーラを連れてとある屋敷に隠れるが、そこはあのドンナ・アンナの別荘だった。追ってきたツェルリーナたちにも見付けられ、レポレッロは追い詰められる。が、どうにか逃げ出す。
 オッターヴィオは愛と復讐の決意を歌う。

 墓場でジョヴァンニとレポレッロは落ちあう。どこからか不思議な声がする。見ると、アンナの父である騎士長の石像が立っている。彼が殺した男。冗談混じりに夕食へ誘えば、騎士長の像はそれに応える。気味が悪い。だが気にしない。
 傷心のオッターヴィオをアンナがなだめる。

 ジョヴァンニはご馳走と音楽を満喫し、レポレッロはちゃっかり盗み食い。エルヴィーラがやって来て、乱れた人生を改めるよう説く。だが耳を貸さない。
 そこへ不吉な客が訪れる。あろうことか、騎士長の石像だ。天罰の時を告げる亡霊。ついにジョヴァンニは地獄へ落ちる。

 復讐を果たすべく乗り込んできた人々に、レポレッロが事情を説明する。一同は神の裁きに感謝をささげ、それぞれの道へと別れていく。



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